歯科領域と全身の健康状態とは密接な関係があり、肩こり、偏頭痛や腰痛など不定愁訴を中心に歯科領域から全身へのアプローチが盛んに行われています。
 そこで、難治性とされる成人型アトピー性皮膚炎を中心に咬合を中心とした歯科領域での対応を通しての症例をあげています。




現病歴
約2年前より、右頸部を中心に皮疹が発生。以後、増悪と軽快を繰り返すが、皮膚科では診断がつかず、日光による皮膚炎ではないかといわれていた。(図11a)

図11a 初診時皮疹所見 図11b 1週間で皮疹は消失

処置と経過
わずか1回の咬合調整で、1週間後には皮疹は消失、以後経過観察するが皮疹の再発はまったくみられない。(図11b)